1960.6.14(火) 井の頭線で席を譲る・・・ただそれだけのこと
朝、電車で登校する途中、まったく思いがけないことが起こった。 たしか下北沢あたりだったろうか、どっと、かなり大勢の乗客が入ってきて、僕の前に立った(前から立っていたのか)女の人が少し窮屈そうだったので、もう間もなく下車するのだしと思って席を譲ろうとしたところ、何気なく相手の顔を見たら、何と MK さんだったではないか! 向こうもいくらかびっくりしたらしかったが、とにかく黙って坐ってくれた。
ほんの一瞬見ただけだったが、今日の MK さんは、また素晴らしく美しく見えた。 見えたと言うより実際、実に美しかった・・・
(注: 小説の世界なら、これをきっかけに新たな物語に発展する所だろうが、結局、千載一遇の機会も ただそれだけのこと に終わってしまった。 その頃の私には、まだ自分の運命を一人の女性にかける覚悟ができなかった。)
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