2010年3月7日日曜日

1960.3.9 (水) 本日、東大文科一類を受験(2次2日目)

(注: 東大の入試は、8日から始まるので、本来ならば明日の日付で投稿するところだが、知人の教え子が受験するらしいので、何かの参考にでもなればと思って今日のうちに載せることにした。)


午前英語、午後社会(注: 2日目、日本史と世界史の2科目)の試験をすませて早大へ向かう。
ご同様、東大帰りらしいのが大勢来ていたのでバスはひどく混雑した。
恐らく合格しているだろうと思って掲示を見たところが、無い。九〇七八の次をいくら見ても、探し求める九〇七九は無いのである。
まさかと思っていただけに少なからず意気阻喪せざるを得なかった。 (注: 思い上がりの天罰覿面)始めからどうでも良いとは思っていたものの、いざ落ちてみると落胆すること夥しい。全く自信喪失を感ずる。
東大は3日目、理科(注: 化学と生物の2科目)を明日に控えて、いささか気の挫けるのを如何ともしがたい。

(注: 東大の2次試験は、8,9,10の3日間の筈だが、日記帳には8日の記述が無い。理由ははっきりしないが、多分8日の国語と数学の出来が予想以上に良かったのですっかり気をよくしてしまったのだろう。今でも苦手の筈の数学が何であんなに易しかったのか判らない。問題が易しすぎたのか、それとも1年目の研数学館と2年目の駿台との教え方の違いなのか・・・恐らくは後者だろう。前者は旧制高校レベルの内容ですごく面白かったが入試にはあまり役に立ちそうもなかったのに対して、後者は、現役の東大講師が実に巧妙に入試数学の解答技術を伝授してくれた。なるほどこれなら数学にさほど興味が無くても楽々理一位には入れるなぁ・・・と呆れるばかりだった。最近の東大生には、まさか!と思うような無知な学生が多いと言う記事を良く見かけるが、何も今に始まったことではない。50年前から受験技術の下駄を履いて入ってきた学生はうようよいた。)

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