1961.9.25(月) こんなこともあったのか・・・古書店めぐり、高校の後輩、他
地学講義を探しに古本屋めぐりをして、大分骨が折れた。 高円寺は2軒とも開いておらず、渋谷では道玄坂の2軒に無く、神泉よりの先日見つけた所へ行ったが、やはりない。 仕方なく大盛堂で見たところ、地学の研究と大差ないので、先刻の古書店に引き返し、150円で買った。
しかし、始め、この店(文紀堂)へ行く途中 P と(それから例の人物と)ばったり行き会ったときはぎくりとした。 同じ人間がこうもその時々で違って見えるのか不思議と言うほかない。 実に素晴らしい美人に見えた。 先日アーケードで行き会ったときとは雲泥の差であると言っても良いくらいであった。
学校へ行ってから70円で頭を刈ってもらったが、あんまり待ったのですっかり疲れてしまい、勉強もせずに引揚げてしまった。
北寮前で、阿部と石川がキャッチボールをやっている所に会った。
(注: 古書店めぐりは当時の一般学生にとっては、生活のかかった最優先課題だった。
相変わらず P は無視できない存在だったが、例の人物と一緒の時は、いつもと違って際立って華やいで見えた。 それだけ縁の遠い存在になりつつあったのだろう。
阿部とは、桐生高校の後輩の阿部達雄、石川とはクラスメートの石川嘉延のことだと思うが、彼等がキャッチボールをするような間柄だったと言うのは、今この日記を読むまで忘れていた。 多分、同じ剣道部に所属していたのかも知れない。 亡き阿部君に聞くわけには行かないので、今度、文1-6組の同窓会に出られたら石川君に聞いてみよう。)
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