2012年6月1日金曜日

1962.4.17(火) 大石ゼミ合格

大石さんのゼミは全員許可と掲示が出ていた。 まずはやれやれと言うところ。 3時頃、No.5へ行ってみたが誰も居ない。 おかしいなと思って掲示を良く見たら、24日に集合とのこと、まったく、誰も居ないはずであった。

そこで、早速、駒場へ急行、成績証明書を貰ってきた。 一応、下付願いを出してから、成証ができるまでの30分間、校内を散歩し、書籍部へも行ってみた。 久し振りに Wistaria の姿を見ることが出来た。 教務の前で立っていたとき、11番脇の出口から現れた女の子は、どうも H さんらしかった。 立ち止まって、どうも納得がいかないといった表情でこちらを見ていたことからして、彼女でなかったとは考えられない。

(注: 大石泰彦先生のゼミはマル経全盛の東大経済学部の中では、唯一の近経理論に特化したゼミで特に数理経済学では突出していた。 小西に薦められて志望したものの、全く自信が無かっただけにほっとしたの一語に尽きた。

結局、2年間、不肖の弟子で終わったが、後年、ゼミで齧った線形代数や微分方程式が、オンライン・リアルタイム・バンキング・システムの基本設計で役に立ち、上司から文系にしては使い物になると褒められる基礎になるとは夢にも想像しなかった。

お蔭で、大石先生の古希記念論文集の末席に拙文を載せていただくことになるのだから、スティーブン・ジョブズのスタンフォード・スピーチではないが、人生における時事片々の意味などは、後になって見なければ分からないものだ。) 

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